抽象的な
薬剤溶出ステントのポリマーコーティング欠陥の検出と特性評価のための機器分析法の複合応用
ドミトリー・カプースチン、タチアナ・ドミトリエワ、アレクサンダー・ラシコフスキー背景: 薬剤溶出性冠動脈ステントの臨床的性能は、そのポリマーコーティングの特性に大きく依存します。無作為化臨床研究は冠動脈ステントの有効性と安全性の評価における「ゴールドスタンダード」ですが、ステントコーティングのベンチトップ試験は、新しいデバイスの開発において貴重な洞察を提供する可能性があります。機器分析法を組み合わせることで、この目的で従来使用されている走査型電子顕微鏡よりも、ステントコーティングの不規則性の性質と考えられる原因についてより多くの情報が発見できると私たちは主張します。方法と結果: 走査型電子顕微鏡 (SEM)、走査型プローブ顕微鏡 (SPM)、ナノインデンテーション、X 線光電子分光法 (XPS) を使用して、市販されている 3 種類の DES の生体吸収性コーティングを調べ、コーティングの形態 (特に厚さ) と機械的特性、およびコーティングの厚さ全体の元素および化学組成を評価しました。結論: DES 表面の分析に SEM に SPM および XPS 法を追加すると、特に新しいポリマーコーティングの開発に付加価値がもたらされます。分析対象のコーティングについて、SEM 法では、ステントのさまざまなモデルで、コーティングされていない表面の差が最大で 0.1% と 17% であることが明らかになりました。XPS 法で得られたデータは、表面の均一性に関する SEM 研究の結果を裏付けました。ポリマー薬剤含有層の深さプロファイリングでは、コーティングの厚さの差も示され、層の元素成分を決定することができました。SPM 法では、コーティングの不規則性の原因としてポリマーコーティングの異質性または弾性特性の差を排除できます。コーティングされていない領域が最小および最大のステントでは、コーティングの不規則性はわずかに異なるようです。分析方法で発見された特性と生物学的反応の特性との相関関係を見つけるには、さらなる研究が必要です。